2025
私は「選択的夫婦別姓」制度導入に反対します。その上で、旧姓併記の拡大を主張しています。現在、既に運転免許証やパスポートでは、戸籍名と通称名を併記しています。この併記の拡大を主張しています。以下が、私が「選択的夫婦別姓」制度導入に反対する理由になります。
1.家族の一体感の維持
夫婦が同じ姓を持つことは、家族としての一体感を強調する役割を果たしていると考えています。姓が一致することによって、社会的にも家庭内での結びつきが強化され、家族全体としての一体感が高まると考えています。この一体感が、家族の絆を深め、子供の成長にとっても重要だと考えています。また、選択的夫婦別姓は子供の姓もバラバラになることにより、子供の子供、つまり子孫は別の姓を名乗ることになります。つまり、歴代がみんな別の姓を名乗ることで一族の歴史・一体感が失われる懸念があります。
2.社会の秩序と安定性の保持
姓は、個人を特定し、社会におけるアイデンティティを表すものです。夫婦別姓を選択できるようになることで、姓の重複や混乱が生じる可能性があり、社会全体での姓の一貫性が失われる恐れがあります。姓が一致することで、家族の構成が一目で分かり、社会の秩序が保たれやすいと考えています。
3.法的な問題の複雑化
選択的夫婦別姓を導入することで、戸籍制度の大改正や廃止が必要になります。夫婦別姓を認める場合、個々の戸籍において「夫」「妻」を別々に扱うことや、夫婦間で別姓を名乗ることをどう記録するか、「住民登録」と「個人識別番号」で管理するかなど課題が多いです。相続や遺産相続、税務など、法律上の手続きが複雑になるという懸念もあります。現在の法制度では、同姓を前提にした制度が多いため、別姓を選択した場合に生じる法的な問題を解決するためには、制度改革が必要となり、これが新たな問題を引き起こす可能性があり、どのような問題が出てくるか未知数です。こうした法改正はコストに合わなく、デメリットが社会に悪影響を与えることを懸念しています。
そもそも、わが国に姓が定着したのは明治以降ですが、これは明治時代(1872年)に「壬申戸籍(じんしんこせき)」が作成され、近代的な戸籍制度が始まったことと密接に関係しており、選択的夫婦別姓導入した場合、戸籍制度の廃止や姓自体の存在が無くなる可能性があるのです。
4.伝統的な価値観の尊重
日本においては、家族や姓の概念は長い歴史を持ち、伝統的な価値観として根付いています。姓が一つであることは、日本社会における伝統的な家族観と一致しており、その尊重が重要だとする立場です。伝統を守ることで、社会全体の安定や秩序を維持することができると考えています。
5.文化的な均衡の維持
姓が夫婦によって共有されることは、文化的に見ても均衡を保つ重要な役割を担っていると考えています。選択的夫婦別姓が導入されると、社会的な価値観や文化における変化が加速し、わが国の社会の均衡を欠く可能性があると考えます。