ベンチャーキャピタルに思う

2024

ベンチャーキャピタルは打率よりも本塁打数。最も、パフォーマンスが優れているベンチャーキャピタルに共通していることである。ベンチャーキャピタルは小さな企業であるが、大きな企業を支えている。それは、ベンチャーキャピタルが機関投資家から資金を調達するのが上手く、ベンチャーキャピタルから資金提供された企業は大きな実力を発揮している。

ベンチャーキャピタルが投資をするか決めるには、創業者のリーダーシップ能力、つまり、企業のミッションについて優秀なエンジニアや幹部、販売やマーケティングなどの人材を引き付けられるような説得力のあるストーリーを生み出せるかである。

リミテッドパートナーズが何よりも重視する目標は、ミッションを充分に果たせる利益を得ることである。そして、リミッテッドパートナーズは自分たちの投資の実質価値を上げようしてベンチャーキャピタルに投資するわけでない。一定のリスク・ボランテリーの範囲内でリターンの目標を達成しようと明確に資産配分し分散したポートフォリオを形成する。

リミッテッドパートナーズがいなければ、ベンチャーキャピタルファンドは存在しない。一方で、が求めているハイリターンを生み出す責任を負っているのはベンチャーキャピタルである。そのため、リミッテッドパートナーズにはファンドが選んだ投資について発言権がない。

リミッテッドパートナーズがイエールやスタンフォード大学など運営しているものがあるとは、知ってはいたが、寄付金の運用など日本では中々理解がされないかもしれない。しかし、米国にベンチャー企業が多く育つ理由の一つになっていると思う。奨学金があるのと同様に、ベンチャー企業に奨励金のような投資があってもおかしくない。投資は成功することに意義があるのは当然かもしれないが、スタートアップ企業に手を差し伸べるというポランティア精神が不可欠だと思う。そうした観点が、米国では発展しており、大学がリミッテッドパートナーズになっているのだと思う。

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